サドルを削って薄くした話

少し前、サニーD(Sonny D)のスタンダードをヤフオクで落札しました。

オークションの説明ではバインディングがはがれてきているということでしたが、届いてみると確かにぶらぶらしている。これはすぐタイトボンドで貼り付けて直せたのでどうってことありません。それより困ったのは、サドルが薄くて溝の中で傾いてしまっていたことです。

写真を撮り忘れたので絵で描きましたがだいぶ誇張しています。

ブリッジの溝自体も2ミリくらいの幅しかなくて、それほど広いわけではありません。しかしそこに乗せてあるサドルは1.5ミリくらいの厚みでしょうか。かなり薄いです。おそらく純正品ではないでしょう。
サドルが薄い結果として、ブリッジの溝にまっすぐ立たず、ヘッド側に傾いてしまうわけです。そうなると当然、ピッチが悪くなる。ブリッジに変な方向の力が加わるのも心配です。

これはいかんと思い、もっと厚いサドルを入手することにしました。しかし、ネットで販売されているサドルは、みんな厚みが3ミリくらいある。ちょっと厚すぎる。なかなか2ミリくらいの厚さのサドルが見当たらないんですよね。探し方が悪いんでしょうか。

結局、厚さが3ミリあるサドルをAmazonで買って、自分で紙ヤスリを使って削ることにしました。

しかし…めちゃくちゃ削りにくいです。薄くて小さな板ですからね。板を掴んでいる指の爪の方が、板(サドル)より先に削れていきます。

ネットで削り方を調べても、なぜか「サドルを低くする」削り方の説明ばかりで、「薄くする」削り方の話はあまり出てこないんですよ。たまに出てきても、説明する人は素手でつかんで、涼しい顔で削っている。これも熟練のなせる業なのだろうか。僕が見様見真似でやってみても、やっぱり一緒に爪が削れてゆく。いまは爪だからまだいいけど、これ、そのうち肉が削れだすんじゃないですかね。それは嫌だ。

どうしたらよいか、しばし考えまして。ひらめきました。
これです。

コクヨ製

「ひっつき虫」という、壁に絵などを貼り付けるための粘土のような商品です。うちは小学生の子どもがいるので、学校で描いた作品などを貼るために、常備してます。
この「ひっつき虫」をサドルに貼り付けて、それを掴んで紙ヤスリに擦り付けてみたら、爪(や肉)が削れることなく、サドルだけがうまく削れるのではないだろうか。

引っ付き虫 オン・ザ・サドル。

やってみました。ううむ…まあなんとか。
粘土ですからね。力を入れるとどんどん変形してしまう。だから、削っては直し、削っては直しを繰り返す。爪は無事です。
根気強く繰り返していたら、なんとかブリッジの溝にぴったり合うくらいまで削れました。

…有用な情報を共有したいと思ってこの記事を書き始めましたが、これ有用な情報ですかね。人に勧めるかといわれれば、勧めはしない。まあ、こういうやり方もできなくはない、ということで。

ちなみに、ブリッジの溝の方を広げることは考えなかったのか? というと、もちろん考えました。
ただ、手元にその作業をできるようなヤスリがなかったんですよね。新たに工具を買うほどのことではない気もして、紙ヤスリ(とひっつき虫)で済む方を選択しました。

というわけで、このサニーDはなんとか復活です。見た目は多少くたびれているものの、音はすごく良い。音程もきっちり合うようになったので、苦労した甲斐がありました。

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